湖北工業

湖北工業は、琵琶湖の北にある会社ってことなんだろう。中国企業みたいな社名なのだが。

この企業が一昨日IPOして、翌日はS高、そして今日もS高。それもいい感じにぐいぐい上がり、午後2時ちょうどにS高に到達した。その後若干の下げはありつつS高をキープした。

この銘柄をM氏は上場初日にすこし下がった局面で購入し大きな含み益を得ている。ベテラン投資家である同氏は上場初日の銘柄を買ったのは初めてだとおっしゃっていた。

私は、この銘柄のことを知らなかった。東証二部に上場する製造業で、社名が新しくない。しかし、その業績はトップラインが20%成長でEVの時流に合致する製品を製造している。にもかかわらず、PERは2日連続S高を演じた現在でさえ、20。

IPOの公募価格が不当に高い、というのはすべての銘柄に当てはまるのではなく、逆に不当に安い価格で値決めされてしまうこともあるということ。それは上場先が東証二部に多いような気がする。しかもテーマ的に外れている業種。

いくら年末にIPOする企業が多すぎるからといって、すべての企業の近年の業績を一瞥できない理由にはならない。湖北工業という会社を知らなかったのは、単に君の努力不足。あれだけの億トレでもつねによりよい投資対象はないか探している、一方、君はといえば、マザーズの下落をただ見ているだけで、それがIPO乱発の需給の乱れによるものであり、多すぎるIPOは悪くらいの思いで見ていた。そして時間だけが過ぎた。その間にきちんと偏りのない目を持つ投資家はすでに1000万円の含み益を得ている。

投資チャンスは常にある。気づくか気づかないかだけで。探そうとする意向があるかないかだけで。IPO企業の業績はipokisoで一覧になっていて、それを見るのにかかる時間は知れている。しっかり高い成長率があるかを見て、それが高すぎないかを判断するのにそれほど大きな手間はかかるまい。湖北工業にかんしては、成長率20パーセント(でありかつその成長がしばらく続きそう)なのにPERは10台ということで、割安じゃんということになる。

いくら成長率が極めて高くても、値決めで高値に設定されているのならスルーするだけの話。

あきらめるな。

マザーズ連日下落のなか、新政権の方針を市場や株クラは嫌気しているが、だからといって、嫌気しているだけでは世話はない。そこのところをよーく考えるんだね。いまなにをするべきか、チャンスはどこにあるのか、クーポンがどうとか割引がどうとかなんてのは些事でしかなくて、桁が違う、別のレベルに向かうための行動をとれ。そんなに難しいことじゃない。やる気があるかどうかだ。

「日本最弱」かもしれないが、本当にそう思うなら日本市場から資金を引き上げるべきだし、そうしないのなら、下落相場こそ安く株を買えるチャンスと捉えてさらに努力しよう!