恵庭渓谷

恵庭渓谷を通りかかり、白扇の滝の駐車場で停まった。白扇の滝の、マイクロナイアガラ的な、それよりはよほどなめらかな岩塊の上を流れる薄い水が強烈に滝壺に流れ込んでいた。滝の上の方の川床や、断崖全体に白い糸のような模様をつくりながら、たくさんの滝を集めたような音が響いていた。秋の晴れた陽気の中、光を浴びて川の水は透き通っていたり、水の底で滞留している水を青く染めているようだった。こう書くと、水の中に水がある、というような形容はおかしい、という御仁がいらっしゃることであろう。しかし、気流の中に別の気流はあるし、水流の中に別の水流、別のもっとゆるやかな水流、もっと速い水流、もっと冷たい水流、もっと温かい水流というような、別のなにかがあり、単一の全体性というのはない、ということも理解されるところであろう。あらう。

その、白扇の滝の滝壺を、柵に持たれながら眺めていた凝視していた。その後ろに立派な楢ノ木、なのか、木の種類を見分けるのは難しい、が、実に巨大なのに気取っていなかった。気取らない木というのは存在しないのだと思うのだけれど。晩秋の渓谷で、その木、その木々は、ただそこにあった。

何かを写真に収めなくてもいい。見るだけでいい。何かを残す義理はないから。

 

グローブライドを信用で一枚ロングしていた。そして今日の午後2時に決算を出して、上方修正もあったから、別に悪くないんじゃね?というところなのだけれど、その修正幅というのが、コンセンサスより下だったのだろう、ストップ安になっていた。これは例えば、同業、同テーマとしてのアルペンなどの決算を見ていたら、アルペンはアウトドア需要のピークアウトっぽい結果だったことから類推して、本日の決算前に同社の株をショートする、というプレイをする投資家も多かった、そしてのプレイは報われた。何も調べずなんとなくロングし続けていた人は、ふと株価をチェックしたときにストップ安という現実を見、為す術もない。

今回のストップ安の前に、非常に大きな陰線=ダーククラウドカバーというものが現出していたことから、同社の先行きに対する投資家の深刻な心理的変化があった、というかインサイダーが急激な株価上昇局面で売り抜けた、とも考えられる。セオリー的にはそこで、つまり週足で見た時に高値圏で巨大な陰線が出現し、しかもその陰線が前週の陽線を包み込んでいたら特に、売れ、という声をチャートは発していた。ただ、売上成長率がハイティーン、PERが11倍という今の状況は、これ以上下がっても知れている、と思うので引き続きロングです。

魚釣りは生徒の頃熱中していたと思うが、やはり道具はダイワかシマノだった。今は釣りをしなくなって随分経つので釣具の知識は欠落している。ただ、数字をみていいかんじじゃね?と思って購入していたまで。ただ、この成長率がどこでとまるのか、ということを考えた時、わかりっこないよね。ただ、PERが11とか12で売上が二桁成長というのは、なにかその会社に質的な変化が生じた、と考えられるわけで、それは「ライフタイム・スポーツ」という言葉によって、事業内容の再定義を試みていることからして、それこそスノピのような評価を得られる可能性はあるんじゃないか、という期待はまだある。

グローブライドという社名は、この地球 globe を乗りこなそうという感じなんでしょうかね。吉井和哉が「乗りこなせこの惑星」と歌ってましたね。39歳の時に作ったアルバムの中で。