“此外”と“另外”

新HSK六級の問題をやっていて自分が間違えたところを書いていきたい。

誤文訂正:
☓我们只有不断探索,才能取得成功,没有此外的好办法。

ここの“此外”の使い方が間違い。なぜなら“此外”には代名詞の機能がないから。
“此外”は接続詞。このほかは、これ以外は。
“另外”は(代)別の、他の。(副)そのほかに。(接)それから、そのほか。

この誤文中の“此外”の後ろに“的”がある。ということは連体修飾語として用いられているわけで、
そうなると、接続詞の“此外”ではダメで、代名詞用法のある“另外”“其他”を使うのが正しい。

○“没有另外的好办法”

“此外”と“另外”の違いはここにある。
それからついでに、
“此外”は否定形式の前に置くことが出来るが、“另外”は出来ない。
例:只有刻苦钻研,才能攀登科学的顶峰,此外别无捷径。(*另外)
「絶え間ない研鑽があって始めて科学の峰を登頂できる。この他に別の近道はない。」

つまり、誤文はこのようにも訂正可能だ。
○“此外没有好办法”
このほかに良いやり方はない。


ちなみに、もっと簡潔に言いたい時、というか僕はこれをぜひ使いたい:
“别无他法”そうする以外ありませんでした。
 
「かえるくん、東京を救う」の中国語訳で見つけました。
かえるくんが“不过此外别无他法”といって、片桐さんに弁解している。

なんか、葛优がものすごく冷静に、ゆっくりと“别无他法”と言われると凄みがありそう。
凄みがありそうだけど、なんだかわらけてくるかも。