株のたたき売り

マザーズ指数の下落が、洒落にならないくらい続いている。明日はリバるでしょ!と思ってみても、翌日も鉄の意志があるかのごとく続落。これは、本格的下落相場の到来なのかもしれないという雰囲気が、トゥイッターのタイムラインを見ていると出てきている。

たとえば、売上・利益成長率20%の上場して間もない企業がPE5で売られているとかあるし、普通に超成長企業らもそのバリエーションが無視されて上昇していた企業は別にしても、適度なバリエーションで堅実に進んでいた企業も、連れ安といっていいのか、とにかく下がる。

マザーズだけに限らないのだが、日本市場はどうも積極的に買いたいと思う海外投資家がいなくなっているということなのかもれない。強力な買い手がいない市場で何が起こるかといえば下落に続く下落。

ナスダックが下がればマザーズも下がる。これはわかる。しかしナスダックが上がったらマザーズも上がる、というふうにはならない。負の方向にしか連動しない。こんな市場、買いたいと思う人は日本の個人投資家しかいないのではないか。M市場は日本の個人投資家のマネーが7割だということをどっかで見た。

というか、普通に現実のビジネスで戦っている上場企業の経営者が、自分の会社が堅実に下げ続けている、とか信じられないほどの低PERで売り買いされているのをどういう気持で横目で眺めているのだろうか。投資家は、経営者に対して失礼なことをしていないか。なんて理想論を振りかざす余裕もなく、減り続ける保有銘柄の評価額の前に、せいぜい資金管理するしかない。

年初からこんな感じでは先が思いやられるが、グリーンエネルギーやEV、戸建て、老人ホームそういった方面の需要は減ることはないし、長期的テーマに合致する企業の株を保有する。しつこく、決して市場から退場しては行けない。割安で、カタリストもなく、泣きっ面に蜂状態の企業を保有し続ける。それこそが激動のリアルワールドを生き抜く方策だ。